最近では、インフルエンサーへ、Twitter上で自社サービスや製品を拡散させることも珍しくなくなってきました。
認知の拡大という目的で、各社積極的にインフルエンサーを利用しています。
本記事では、インフルエンサーにTwitterで拡散してほしい場合の依頼方法を、詳しく解説します。
インフルエンサーにTwitterで拡散してほしいときは?
まずはインフルエンサーへ、Twitter上での拡散を依頼する方法について解説します。
1.DMを送る
もっとも手軽な方法です。インフルエンサーのTwitterアカウントに向けて、直接メッセージを送ってみましょう。拡散を協力していただきたい旨を伝え、依頼が可能か確認します。
たったこれだけでも、インフルエンサーの影響力を利用することはできます。金銭的コストがほとんどかからない方法です。
ただし後述するように、インフルエンサーと自社サービスに親和性があるか、自社で確認することが必要です。効果分析やマネジメントなどの業務も、すべて自社が担当しなければいけません。
また、規模が大きいインフルエンサーほど、多くの雑多なDMを受け取ってい流ので、依頼のDMが埋もれてしまうケースも少なくありません。TwitterのDMは書面やメールほど公的なものではありませんし、人気のあるインフルエンサーからは、無視されることもあるでしょう。
ただし、マイクロインフルエンサー(Twitterフォロワー10,000人~99,999人ほど)なら、そういったリスクは低いです。
受け取っているDMの数もさほど多くはありません。また、インフルエンサー本人も依頼を受けたいと考えているケースが多いです。交渉や調整自体は、さほど難しいものではないでしょう。
DMを送るメリット
- 金銭的コストが抑えられる
DMを送るデメリット
- 適切なインフルエンサーを選定するために必要な知識と選定する作業が発生する
- 無視されてしまうこともある
会社へ依頼する
インフルエンサーの中には、会社を設立している人も多くいます。
会社を設立している場合、依頼の受付について会社での窓口でおこなっている場合があります。
もしその場合は、指定している受付方法にて依頼を出しましょう。
TwitterのDMとは違い、真摯に対応してもらえる可能性が高いです。
また、DMで一から話を進めるよりも、おおいに時間的コストは圧縮されるでしょう。
ただしTwitterのDMで依頼する場合とおなじく、効果分析や交渉、マネジメントなどは自社でおこなう必要があります。
その他所定の方法で依頼する
インフルエンサーによって、依頼の受付方法はさまざまです。
特定のメールアドレスやSNSのみで依頼を受け付けるという人は、少なくありません。
もし所定の受付方法があれば、それに従いましょう。
違うアプローチを掛けた場合、リアクションが得られないこともあります。
インフルエンサーのTwitterアカウント以外から依頼する
インフルエンサーにTwitterで拡散してほしい場合は、以下のような方法でも依頼が掛けられます。
インフルエンサーマーケティング業者を利用する
コストは掛かりますが、インフルエンサーマーケティング業者を利用すれば、より大きな拡散効果が得られます。
インフルエンサーマーケティング業者とは、インフルエンサーと依頼者を仲介している存在です。
依頼者が拡散したいサービスや製品に、最適なインフルエンサーを仲介してくれます。
インフルエンサーマーケティング業者は、インフルエンサーをさまざまなセグメントで分析しています。
自社でセグメントを分析するのは、決して容易なことではありません。
まして多数のインフルエンサーに対して分析、比較検討するとなると、相当なコストが必要です。
しかしインフルエンサーマーケティング業者に依頼すれば、分析をすべて代行してもらえます。
複雑なセグメント分析などを専門業者に外注できるのは、たいへん大きなメリットです。
その他サービスについて
また、主に下記のようなサービスも付随します。
- 拡散後のレポート
- 投稿内容のチェック
- 競合他社の映り込みを排除
- スケジュール調整
- 各種マネジメント
- 報酬額の交渉
上記のように手厚いフォローを受けることが可能です。
特に「拡散後のレポート」と「投稿内容」のチェックは強力。
拡散後のレポートについては、自力では知りようのないデータが得られることも珍しくありません。
レポートにもとづき、PDCAサイクルを回し、次の運用へと活かすことも可能です。
ただしレポート内容については、インフルエンサーマーケティング業者ごとで違いがあります。
調査過多なほど詳細なレポートを上げてくる場合もあれば、逆のパターンもあります。
レポート内容については、依頼する前段階でヒアリングしておくとよいでしょう。
テキスト内容のチェックもたいへん重要です。
インフルエンサーによる拡散で認知度を高めるには、投稿内容がじゅうぶんデザインされてなければいけません。
文章やハッシュタグの設定、挿入するキーワードなど、突き詰めるべき点は多々あります。
インフルエンサーマーケティング業者であれば、じゅうぶんにデザインされたツイートを作成できます。
また画像についても、ブラッシュアップ可能です。
Twitterは短文を用いたSNSです。
とはいえ、インフルエンサーを使って拡散するのであれば、多くの場合で画像投稿がともなうでしょう。
したがって画角や色合い、撮影場所などもたいへん重要なファクターになります。
写真撮影の技術がなければ難しい画像のブラッシュアップも、インフルエンサーマーケティングならば可能です。
プラットフォームを利用する
現在では、インフルエンサーとのマッチングに特化したプラットフォームも、珍しいものではなくなってきました。
プラットフォームであれば、自社のサービスと親和性が高いインフルエンサーを選定、管理できます。
インフルエンサーの影響力のみが必要であるならば、プラットフォームを利用するのはたいへんよい選択です。
インフルエンサーマーケティング業者へ依頼する場合と違い、コスト面で優れています。
プラットフォームの利用料やディレクション費用も、さほど大きなものではありません。
ただしプラットフォームを使いこなすには、若干の時間やノウハウは必要です。
特に各種分析をおこなえるだけのノウハウは、絶対に欠かせません。
また投稿内容や画像については、自社で突き詰めていく必要があります。
つまりインフルエンサーの、twitterでの影響力のみが必要で、その他業務は自力でこなせるのであれば、プラットフォームはよい選択と言えるでしょう。
インフルエンサーにTwitterでの拡散を依頼するときの注意点
ただし、インフルエンサーにTwitterで拡散を依頼するとき、注意しておきたいこともあります。
対象のインフルエンサーは、Twitterでインプレッションを確保しているか?
もっとも注意したいのは、インフルエンサーのTwitterがインプレッションを確保しているか、という点です。
なぜならインフルエンサーであるからといって、Twitterが盛況であるとは限らないからです。
たとえばInstagramではインプレッションを獲得しているが、Twitterはさほどでもない、というケースはよくあります。
当然、Twitterでのインプレッションが不十分であれば、拡散の効果は著しく低減します。
インフルエンサーのTwitterフォロワー数に固執しない
インフルエンサーとしての規模を計る目安として、Twitterフォロワー数がよく引き合いに出されます。
もちろんひとつのセグメントとして重要です。
ただし、インフルエンサーのtwitterフォロワー数だけに固執するのは間違いです。
なぜならフォロワー数だけが多くて、インプレッションやメンションを獲得できていないケースは、往々にしてあるからです。
200,000人ほどフォロワーを抱えながら、「いいね」や「RT」は100件足らず、というインフルエンサーもいます。
つまりエンゲージメント率で言えば1%を切っており、比例して拡散効果も低減してしまいます。
上記現象は、インフルエンサーがTwitterフォロワーを「買って水増ししている」などのサインでもあります。
水増しされたフォロワーにターゲットとしての実体はないので、当然、拡散効果が発生しません。
Twitterフォロワー数だけを追いかけていると、概してこういった事態に陥ります。
インフルエンサーのTwitterフォロワー数ばかりに固執せず、エンゲージメント率などその他数値にも着目しましょう。
インフルエンサーのTwitterをフォローしているフォロワー層と自社サービスの親和性
依頼をかけるインフルエンサーのTwitterフォロワー層と、自社サービスにおける親和性は、徹底して調査しておく必要があります。
なぜなら両者の親和性が高くなければ、拡散効果は首尾よく得られないからです。
たとえば自社サービスが20代男性向けであったとしましょう。
しかし30代女性がフォローしているインフルエンサーに拡散させても、よいリザルトは得られないでしょう。
当然、20代男性のTwitterフォロワーを多数抱えているインフルエンサーがより適役であると言えます。
したがって、Twitterフォロワーと自社サービスの親和性に着目する必要があるわけです。
上記例は「年代」というアバウトなセグメントを用いた場合に限ります。
実際には、インフルエンサーの影響力で拡散効果を得たいのならば、より緻密な分析が必要です
まとめ
インフルエンサーにTwitter上での拡散を依頼する方法は、大きく分けてふたつあります。
ひとつは自社からインフルエンサー個人および関連会社へアプローチする方法。
もうひとつはインフルエンサーマーケティング業者やプラットフォームを使い、マッチングする方法です。
前者は費用が掛からないのが利点です。
ただし分析やマネジメントなどのタスクが付随するという点はデメリットです。
一方でインフルエンサーマーケティング業者やプラットフォームは、それなりに費用が掛かります。
しかし自力で依頼するよりも、はるかに高い効果が得られるのは言うまでもありません。
予算や自社のサービス・商品を鑑み、最適な方法で、適役となるインフルエンサーを起用しましょう。