Twitterでインフルエンサーマーケティングを仕掛けるとき、インフルエンサーの選定は非常に重要です。

自社の製品やサービスをPRするのにふさわしいインフルエンサーを見つけなければいけません。

とはいえ、PRさせるに足るインフルエンサーを選定するのは、なかなか難しいものです。本記事ではインフルエンサー選定において、気を付けるべきポイントを解説します。

ぜひ、依頼する前に参考としてください。

1.Twitterフォロワー数は一定数以上いるか?

まず自然と目が行くのは、Twitterインフルエンサーのフォロワー数でしょう。

PR効果をじゅうぶんに確保したいなら、最低でも1万人程度は欲しいところです。

10万人規模であれば、相当なPR効果が期待できます。

ただしTwitterフォロワー数が少なくても、フォロワーとの関係性が濃密なインフルエンサーも存在します。

平易な言葉に言い換えれば、「広く浅く」ではなく、「狭く深く」影響力を発揮するタイプです。

こういったインフルエンサーに依頼した場合、Twitterフォロワー数が少なくても大きなPR効果を期待できます。

なぜならTwitterフォロワーがPRに対してエンゲージしやすいからです。

フォロワー数での判断は禁物?!

また、Twitterフォロワー数を過信するのは禁物です。

なぜならTwitterフォロワー数は、業者から購入することで、簡単に水増しができるから。

Twitterフォロワー数が、実体のあるユーザー数とイコールであるとは限らないことを、留意しておきましょう。

「フォロー数÷フォロワー数」の値にも注意?!

インフルエンサー本人の「フォロー数÷フォロワー数」の値にも注意。

この値が高ければ高いほど、影響力ではなく「フォローバック」によってフォロワーを獲得している傾向が強いです。「フォロー数÷フォロワー数」の割合が高くても、親和性の高いフォロワーを集めていれば、PRの内容によっては問題ないので、確認してみましょう。

したがってPRさせても、思うような効果が得られないこともあります。

2.Twitterフォロワーからの反応はどうか?

次にインフルエンサーへの、Twitterフォロワーから寄せられる反応を観察します。

インフルエンサー選定のチェックポイント
エンゲージメント(いいね・リプライ・RTなど)は十分に発生しているか?
ポジティブな反応を示しているか?
ネガティブな反応はないか?

というようなところに着目しましょう。

エンゲージメント数が低いとPR効果も低い?!

Twitterフォロワー数が多くても、エンゲージメント数が少なければ、PR効果は低いものに終わる可能性があります。

20万人のTwitterフォロワーを抱えながら、エンゲージメントは数十件程度というインフルエンサーも存在します。

Twitterフォロワーがポジティブな反応を示しているかどうかも、たいへん重要です。

Twitterフォロワーに対して影響力を発揮しているインフルエンサーには、多くのポジティブな反応が集まっているはずです。

ネガティブな反応が多いインフルエンサーはPRも炎上に繋がる?!

また、ネガティブな反応が多い場合も注意が必要です。

特に炎上を繰り返しているようなインフルエンサーには、批判が集中していることも珍しくはありません。

批判の渦中にて自社製品やサービスをPRさせるのは、マイナスプロモーションになりかねません。

3.インフルエンサーのTwitterでの言動に着目する

見た目の数字だけではなく、インフルエンサーが普段何を発信しているのか確認しておきましょう。

発信内容次第では、PRさせてもマイナスプロモーションになってしまう懸念があります。

ステルスマーケティングに見える言動はないか?
商品PRをおこなう際、広告表記しているか?

というようなところに着目しましょう。

ステルスマーケティングはヘイトされている?!

もし平時からステルスマーケティングをおこなっているようであれば注意が必要です。

特にあからさまで稚拙なステルスマーケティングをおこなっているのであれば、たいへん危険です。

こういったケースでは、Twitterユーザーからヘイトを集めているケースも珍しくありません。

自社の依頼も同一視され、リーチしたユーザーから悪印象を持たれる可能性があります。

稚拙なステルスマーケティングを用いず、自分の言葉で商品をアピールしているインフルエンサーが理想です。

明らかに購入し、使用していることが分かるような写真をアップしていると、なおのことよいでしょう。

広告表記はいいけども頻繁ではちょっと…

また商品PRの際、広告表記しているかどうかも重要です。

もし頻繁に広告表記しているのであれば、フォロワーからも「宣伝する人」という評価を得ている可能性があります。

だとすると、自社の製品やサービスをPRさせても、よい反響は得られません。

その他、フォロワーから支持されていない傾向が見られるのであれば注意が必要です。

4.インフルエンサーのヒストリーを把握する

インフルエンサーが過去に問題を起こしていないか、ヒストリーを把握しておきましょう。

まずインフルエンサーの名前で、Google、Twitterにて検索をかけます。

検索結果を参照すれば、おおむねヒストリーが見えてきます。

著名なインフルエンサーの場合でも、ネガティブなヒストリーがヒットすることもあります。第三者によって、批判的なまとめサイトを作られているインフルエンサーも。

また、いわゆる「炎上」の過去がないか、というのも重要です。

頻繁に炎上を繰り返しているようであれば、Twitterフォロワーやユーザーから信頼されていないことが示唆されます。

したがってTwitterでPRさせても、思うような効果を得られない可能性が高いです。

中には意図的に炎上し続ける「炎上マーケティング」で、知名度を獲得しているインフルエンサーも存在します。

炎上マーケティングは、知名度を獲得する上で意外にも有効な戦略です。

炎上マーケティングを重用して、インフルエンサーにまで上り詰めた人もいます。

炎上することが最大の属性になっているインフルエンサーにPRさせるのはたいへん危険です。

自社のサービスや商品のPRどころか、悪い印象を与えかねません。

頻繁に炎上しているインフルエンサーには、基本的に依頼しないようにしましょう。

5.全員が「Win」になる状態を作れるか?

PRにかかわる全ての人間が、Winになる状態を作れるか、十分に検討しましょう。誰か一人でもLoserになる依頼は、受け入れられがたいです。

インフルエンサーは「本人・クライアント」の二者間で、Win-Winになることを重要視します。

また「本人・クライアント・Twitterフォロワー」の三者間でWin-Win-Winになることを目指している場合もあります。

ゆうこす氏は、ライトなファンに対してはYouTube、もう少しゆうこすを知りたいという人にはInstagramとTwitter、コアなファンに向けては生配信……というように、ブログとSNSを細かく使い分け、それぞれの視聴者、ファンの気持ちを考えて発信を行っているという。

こうしたインフルエンサーとしてのきめ細やかな仕事において、Win-Win-Winを狙うことはもちろんベストだ(原文)

ゆうこす、佐渡島庸平に聞く「やりたいことの見つけ方」|BusinessInsider

インフルエンサーとして活動する「ゆうこす」氏も、このように述べています。

過去には、自分のwinだけを考えるインフルエンサーもいました。

しかしそういった質の悪いインフルエンサーは、すでにほとんど淘汰されています。

同時にLoseの発生を極端に嫌う傾向が強いです。なぜなら自分がLoserになるのはもちろん、TwitterフォロワーをLoseさせることも、インフルエンサーにとって重大な損失であるからです。

インフルエンサーの価値は、良質なTwitterフォロワーが多数いるという点に集約されます。したがって自身の発信でTwitterフォロワーをloseさせるのは、インフルエンサー本人にとってもloseです。誰一人loseすることなく、関係者全員がwinでなければいけません。関係者全員、Winになる状態を継続するには、インフルエンサーについて理解することが重要です。

インフルエンサーの個性・得意分野を把握しておきましょう。

そのうえで、より強みが引き出されるような依頼方法を取ることが重要です。

まとめ

インフルエンサーを選定する際に重要なポイントを5つ紹介です。

やはりTwitterフォロワー数や知名度だけで判断するのではなく、インフルエンサーを本質的に理解することが重要です。

具体的なTwitterでの発信内容やヒストリーを洗い出し、適役かどうか判断しましょう

また、インフルエンサーとそのTwitterフォロワーがloserにならないような依頼を掛けることも大切です。

自社のサービスや製品を独善的にPRするのではなく、全員がwinnerとなるような依頼を心がけましょう。