「記事を上げる記事」を書くという、新しいSEO対策について紹介します。
近年のgoogleの「アルゴリズムのアップデート」により、一般的なSEO対策だけでは、検索順位をあげて流入を増やすなどの成果を得づらくなってきています。またアップデートにより、今まで効果があったはずのSEO対策が効果を示さなくなる、ということも珍しくありません。
例えば「関連キーワードを盛り込む」程度のことでは、大して成果が出なくなっています。とはいえ、このSEOに関するハードルが上がっている状況を打開する方法がないわけではありません。
実際、新しいSEO対策により、成果を挙げているWebサイトはいくらでもあります。本記事では、「記事を上げる記事」を書くという、新しいSEO対策について解説します。
「記事を上げる記事」とは?
「記事を上げる記事」とは、特定記事の検索順位を上げるためだけに執筆する記事です。
この記事では、検索記事を上げたい記事は「ターゲット記事」、ターゲット記事を上げるための記事は「サポート記事」と呼称します。
サポート記事があれば、ターゲット記を検索上位へと送り込めます。
ターゲット記事ひとつに対して、5本~10本程度のサポート記事を付ければ、ある程度効果が期待できるでしょう。
サポート記事を執筆することがもたらすメリット
サポート記事を執筆することで、多くのメリットが得られます。これを知っているだけで、競合との差別化が図れます。
メリット1:内部リンクの確保による差別化
サポート記事を書けば、ターゲット記事に内部リンクが集まり、差別化を狙えます。サポート記事にターゲット記事への内部リンクを設置することで、サポート記事数と同じだけのターゲット記事への内部リンクを確保できます。
現状で内部リンクは、「関連づいている記事へと適当にリンクする」程度の運用が主流です。しかし、ひとつの記事に対して、集中的な内部リンクを与えることは、あまり一般的ではありません。
だからこそ、競合と比較して多くの内部リンクを集めることで、差別化が図れるというわけです。
メリット2:導線の最適化
サポート記事があれば、コンバージョンエリアまでの導線を最適化できます。サポート記事を通すことで、よりよい訴求ができるようになります。
たとえば、
- サポート記事で商品やサービスの概要を伝える
- 興味を持ったユーザーがターゲット記事へと遷移する
- ターゲット記事で詳細を伝え、訴求する
というような手法です。
他にもサポート記事で競合商品にネガティブなキャンペーンをおこなうという手法もあります。
この場合、相対的にターゲット記事で紹介する商品が価値高くなります。
というようなかたちで、サポート記事があれば、コンバージョンエリアまでの導線を最適化できるわけです。
メリット3:検索結果を独占できる
前提条件はいくつかあれば、うまくやれば、特定ワードにおける検索結果を独占できます。サポート記事とターゲット記事の対策キーワードを共通させていれば、独占は理論上可能です。
ただしビッグキーワードにおいて独占するのは、現実的にはかなり難しいです。反面、スモールキーワードであれば、ある程度独占は狙えます。
独占するためには、「サポート記事」にもじゅうぶんなSEO対策が必要です。
でなければたとえスモールワードでも、あっさりと競合に割り込まれてしまいます。とはいえ、各種前提条件をクリアしてさえいれば、特定ワードにおいて、検索結果は独占できうるものです。
言うまでもないことですが、検索結果を独占できれば、得られるメリットは計り知れません。
競合サイトによる別方向の主張がユーザーへ届きづらいです。
したがってターゲット記事でサジェストしている商品やサービスが、絶対的なファーストチョイスとして君臨することになります。
固有の商品名が含まれないキーワードへ対策している場合、独占はより有効でしょう。
サポート記事を書くことの弱点
一方で、サポート記事を書くことには弱点もあります。
特化型ブログには向いていない
まず、サポート記事を投下し続けることは、特化型ブログとたいへんに相性が悪いです。なぜなら、継続的な読者のユーザビリティを著しく悪化させてしまうからです。
たとえばひとつのターゲット記事に対するサポート記事を、10本程度投下したとします。
すると、似たような記事が10本ほど、ブログ内に存在することになります。
つまり恒常的にブログを見いている人からしてみれば、「同じような記事ばかり上がってくる」というように見えるわけです。
「この筆者は同じことばかりを言って、商品を売り込もうとしている」と言う悪感情を抱かれる可能性もあります。
つまり継続的な読者のユーザビリティを、著しく悪化させてしまうということです。
複数の、似たテーマについて書いているサポート記事を投下するという性質上、特化型ブログには向きません。
ただし、雑記ブログおよび検索流入獲得にコミットしているならば、特段の問題はありません。
たいへんな労力が掛かる
サポート記事によるターゲット記事を検索上位へ送り込むことは、たいへんな労力が掛かります。
なぜなら複数のサポート記事を、じゅうぶんなクオリティで用意しなければいけないからです。
たとえばサポート記事を10本書くとすれば、1記事2,000文字としても20,000文字執筆する必要があります。
もちろんキーワード対策や画像挿入なども、怠るわけにはいけません。
最低でもユーザーが内部リンクへたどり着くまで、滞在させることはマストです。
なおかつ「さらに多くのことを知りたい」、「この商品の詳細が知りたい」というようなクエリを引き出す必要があります。
ちなみにサポート記事を粗製乱造していると、ドメインパワーに悪影響が生じます。
また、ネガティブなサイテーションの発生を誘発しかねません。
というようにひとつのターゲット記事を検索結果上位に送り込むまで、相当な労力が必要です。
まとめ
- 「記事を上げる記事を書く」のは、新しい手法である
- 「サポート記事」を複数用意すれば、「ターゲット記事」を検索結果上位へ送り込める
- 「ターゲット記事」は、多くの内部リンクを取得することができる
- 「サポート記事」があれば、コンバージョンエリアまでの導線を最適化することも可能
- うまくやれば、特定キーワードにおける検索結果を独占できる
- ただし特化型ブログとは非常に相性が悪い
- 複数のサポート記事を用意するには、相当な労力を要する
この方法は、あまり一般的ではないながらも、高い効果が期待できます。また、SEO対策の初歩者は、知る由すらないでしょう。
万が一知られたとしても、そうそう実践できるものではありません。サポート記事を用意するのは、相当な労力が必要となる作業です。
とはいえ、成功した時のリターンは大きいものです。リソースが割けるのであれば、ぜひ実践しましょう。
もし人的なリソースが枯渇しているのであれば、アウトソーシングするのも有効でしょう。