言うまでもないことですが、SEOにおいて、検索意図をくみ取ることは大変重要です。

検索意図に反するコンテンツを提供すると、ユーザー側は期待した記事に辿りつけないというイラつきで、すぐにサイトから離脱してしまいます。せっかくのPVも無駄になり、徐々に評価が低いページとなり、PVも集まらなくなるでしょう。

「セオリーどおりになぞればよい」側面のある技術的なSEO対策が流行りましたが、それでは有益な情報をユーザーへ届けられないため、検索意図を考えた記事を書く必要があります。

検索意図をどうすればくみ取れるのか分からない、という人も多いでしょう。

本記事では、SEOにおける検索意図をくみ取る方法、またそのモーメント(クエリ)について、詳しく解説します。

検索意図をくみ取る、具体的なSEO対策の方法

手間やコストは掛かりますが、検索意図をくみ取るうえで避けては通れません。

また、ビッグキーワードを狙うのであれば、入念な検索意図の研究が必要です。

検索意図をくみ取るSEO対策としては、以下のようなものが挙げられます。

上位表示サイトを参照する

検索意図をくみ取るうえで、もっとも重要なことです。

狙っているキーワードで検索した際に表示される、上位表示サイト10個を参照にします。

特にタイトルとhタグ内、メタディスプリクションはかならず確認しておかなければいけません。

上位表示サイトは、いわば検索意図を一定水準で満たしているサイトであると考えられます。

したがって上位表示サイトのコンテンツを統合すれば、検索意図がつかめるというわけです。そのコンテンツを集約すれば、いわゆる「網羅的なサイト」が出来上がります。

ただし、技術的なSEO対策により上位表示されている場合もあります。上位表示サイトのコンテンツすべてが、検索意図をくみ取ることに役立つ、というわけではありません。

順位のよいサイトの模倣をしていればよい、というわけではありませんが、網羅性という点では上位表示がどのような内容で書いているか把握し、それ以上の内容を提供することが重要となります。

各種SEOツールを利用する

各種SEOツールにより、検索意図をくみ取る方法もあります。

検索意図をくみ取るツールとしては、「LSI Graph」や「Keyword map」などが代表的な存在です。

また「共起語検索ツール」なども、たいへん役立つでしょう。

SEOツールの中でも、「LSI Graph」と「Keyword map」は、利用ハードルが高い部類に入ります。

しかし共起語検索ツールは、誰でも簡単に利用できます。

ただし共起語検索ツールだけで検索意図を判断するのは、少々早計です。

初歩的な段階の個人ブログ所有者でも利用しているため、これだけでは差別化が図れません。

他の方法と組み合わせて使って、はじめてじゅうぶんな効果が得られます。

サジェストワードを参照する

狙っているキーワードで検索した際、検索結果下部に、サジェストワードが表示されます。

このサジェストワードを参照するだけでも、検索意図はある程度くみ取れます。

ただしサジェストワードだけで、すべてを理解できるわけではありません。

しかし共起語検索ツールで導き出した共起語並べてみると、明確に検索意図が見えてきます。

両者をリストアップすれば、検索意図が明確化されるうえ、コンテンツの方向性もある程度確定してくるでしょう。

施策すべき、技術的なSEO対策の方法も見えてくるはずです。

検索意図を分ける、4つのモーメント

Googleは、検索意図を、「KNOW・GO・DO・BUY」に分けています。

これは単に「クエリ」とも呼ばれています

マーケティングでは顧客をセグメント化しますが、それと似たようなものです。

4つのモーメントを理解することで、検索意図がよりくみ取りやすくなるはずです。

また、モーメントに沿ったコンテンツの提供が維持できていれば、サイテーションの獲得も期待できるでしょう。

Googleによる公式アナウンスは、

https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-resources/micro-moments/4-new-moments-every-marketer-should-know/

より確認できます。

KNOWについて

「何かを知りたい」という検索意図です。

たとえば「Googleアドセンスの収益を高める方法について知りたい」、といったようなかたちです。

KNOWモーメントを満たすには、ユーザーの求めるナレッジをピンポイントで提供することが肝要と言われています。

本記事も、KNOWモーメントを強く意識した構造になっています。

GOについて

「どこかへ行きたい」という検索意図です。

店舗について拡散したい場合、確実に理解しておきたいモーメントでもあります。

GOモーメントは、キーワードと場所の関係性や、ユーザーが住んでいる場所と目的地間における距離次第で、検索結果が変わります。

GOモーメントは、かならず検索結果にGoogle mapが表示されます。

DOについて

何かをしたい、という検索意図です。

「ヨガをやりたい」、「小説を読みたい」というような検索です。

KNOWモーメントと違い、単なるナレッジを求めるものではありません。

ユーザーが実行に移すことを前提にしたモーメントです。

したがってユーザーがやりたいことを行動に移せるような、親切なページ設計が求められます。

BUYについて

何かを購入したい、という検索意図です。

商品名や商品の特徴が、キーワードになっています。

アフィリエイト広告による収益発生や自社製品・サービス販売が目的ならば、BUYモーメントへのコミットを重要視しなければいけません。

どのモーメントにフォーカスするか?

検索意図に対するSEO対策を敷くうえで、上記のうちどのモーメントにフォーカスするか、明確にしておく必要があります。

たとえば本記事が想定しているのは、KNOWモーメントです。

「検索意図について知りたい」、という検索意図への答えを提供しているわけです。も

モーメントに的確な答えを出せば、おのずとSEOの効果は上がります。

まとめ

SEO対策では、検索意図をくみ取ることが大切です。

検索意図をくみ取る方法はいくつもありますが、まずは「上位表示サイトの参照」はマストでしょう。

そこから派生して、各種SEOツールを利用する、サジェストワードや共起語を分析するといった作業が入ります。

また、Googleの公式見解で、「4つのモーメント」が明らかになっています。

これを利用しない手はありません。

モーメントに対して的確な答えを提示、よりよいSEO対策の実現へとつなげましょう。