PR活動でインフルエンサーの影響力を利用する際、選定が重要になります。とはいえ、適切なインフルエンサーを選定するためには、検索が必要です。「検索の方法がわからない」という担当者も多いのではないでしょうか。

本記事では、PRに適切なインフルエンサーの検索方法について、詳しく解説しています。本記事を読めば、検索方法について、高いレベルで理解できるはずです。

各種検索ツールを使う

基本的には、インフルエンサー検索用のツールを使うのがよいでしょう。
検索の作業を簡易化、効率化できます。
ただし、すべての機能を開放するには、課金が必要です。

iCON Suite

https://icon-suite.com/

インフルエンサーの検索ツールとして、もっともメジャーなものです。
インフルエンサーを選定するうえで必要となる機能は、ほとんど網羅されています。

TwitterやInstagram、YouTubeで影響力を持っているインフルエンサーが検索できます。
検索可能なインフルエンサーは10,000人以上と、各種ツールの中でも最大級。
検索では、年齢や性別、得意としている分野などを指定することが可能です。

インフルエンサーに対して、以下のような分析を実施できる仕組みもあります。
分析は詳細で、たいへん役立つものになっています。
具体的には、以下のような分析が可能です。

<デモグラ分析>
本人のフォロワーについて分析する機能です。
年齢層、男女の比率などが確認できます。
マーケティングするうえで、非常に役立つものです。

<影響力の分析>
インフルエンサーのエンゲージメントに関する情報を習得、影響力が分析できます。
PRの範囲を推定するうえで、重宝する分析です。

その他、インフルエンサーをリスト化する機能も実装されています。
リストは、そのままメールのようなかたちで、社内において共有できます。

また、Instagramに限っては、インフルエンサーを登用した成果などが、レポートとして閲覧可能です。

ICON Suiteであれば、より効率的かつ正確に、適任なインフルエンサーを検索できるはずです。

ICON Suiteには3種類、プランが用意されています。
各種プランは以下のように利用料金が設定されています。

  • フリープラン:無料
  • ビジネスプラン:5万円/月
  • プレミアムプラン:要問い合せ

費用面は決して安くはないですが、それだけの価値がある検索ツールであると評価されています。

Klear

https://www.klear.jp/

TwitterとInstagram、YouTube、そしてFacebookのインフルエンサーまで検索できるツールです。
充実の検索機能と分析ツールが搭載されています。

PR効果を分析、レポートする機能が充実しているという点が、Klearの強みです。
インフルエンサーが獲得したPR効果を把握できます。
次なるインフルエンサーの選定にあたっても、活かされるデータが取得できます。

利用料金については、klearへの問い合わせが必要です。

LMND(レモネード)

https://lmnd.jp/

LMND(レモネード)も、優れたインフルエンサー検索ツールです。
運営元は「UUUM」です。
ICON suiteやKlearと同じく、便利な検索機能が実装されています。

また、インフルエンサーが制作するコンテンツを管理する機能もあります。
この機能を使えば、LMD(レモネード)から、直接InstagramやオウンドメディアにPR情報を流すことが可能です。
また、コンテンツのCTRやCVRなども確認できるようになっています。

また、「フォロワーの購入」などをおこなっているユーザーも、見極められる仕組みになっています。
より信頼性の高いインフルエンサーを選定するうえで、役立つ機能です。

料金形態は良心的なのですが、やや複雑な点には注意してください
まず、初期費用と月額費用は発生しません。
ただし、インフルエンサーとの「フォロワー数」・「エンゲージメント数」から算出されて利用料金が課金される仕組みになっています。

SNSやGoogleで検索する

各種検索ツールが導入できない場合、SNSやGoogleで地道に探すしかありません。
とはいえ、この手法でインフルエンサーを見つけられないわけではありません。
下記では、適切なインフルエンサーを見つける検索方法について、詳しく解説します。

SNSでインフルエンサーを検索する

PR活動展開先であるSNSにて、直接インフルエンサーを検索する方法です。
PRと関連しているワードで検索すれば、そのワードに対して影響力を発揮しているインフルエンサーが割り出せます。

プロフィールやタイムラインを観察することで、インフルエンサーの属性や性格が分かります。
フォロー数、フォロワー数も参考になるはずです。

また、タイムラインを観察するときは、インプレッション数に着目しましょう。
フォローとインプレッションの数が明らかに乖離している場合、じゅうぶんな影響力を有していない懸念も出てきます。
乖離が激しいのであれば、最悪の場合、「フォロワーを購入している」という可能性も考えられます。

インフルエンサー本人が、ブログなど別媒体で活動しているなら、それも確認しておきましょう。
該当するインフルエンサーに対する理解が深まり、PRを任せるべきか判断しやすくなるはずです。

ただしSNSの検索機能は、各種検索エンジンと比較して精密ではありません。
時間的リソースを割く必要があるという点には注意しておきましょう。

一方で、検索ツールでは見えてこないインフルエンサーの状況を理解することも可能です。
たとえばインプレッションは多いものの、ネガティブな理由でそれらを獲得している(≒炎上)しているという背景が見えてきたりします。

Googleでインフルエンサーを検索する

Googleで検索することも不可能ではありません。
PR内容と近しい単語などで検索すれば、インフルエンサーを絞り出すことが可能です。
ただし、どうしてもインフルエンサーだけを抽出するのが難しいという側面があります。
SNSで検索する以上にリソースを割く必要はあります。

ただし、検索するうえで、マーケットへの理解やインフルエンサー選定にまつわるtipsを把握できるという副次的なメリットもあります。

できればツールと自力でのリサーチを組み合わせたい

可能であれば、検索ツールと自力でのリサーチを組み合わせたいところです。
なぜなら、お互いの弱点を補えあえるからです。

検索ツールは、検索によるリストアップや分析に優れています。
しかし一方で、インフルエンサーのパーソナリティや性格、フォロワーとの関係性を掴みにくいという欠点があります。

自力で検索すると、リストアップや分析の作業にリソースを割かなければいけません。
しかし上述したように、エンゲージメントの属性や本人のパーソナリティを掴みやすいです。

したがって両者を組み合わせれあば、リストアップや分析を実施しつつ、インフルエンサーに対するディープな観察も実施できるというわけです。

リストアップとデータ分析はツール、エンゲージメントやパーソナリティについては個別で人的に確認するという方法が理想でしょう。

SNS単体で検索することも可能ですが、できればツールと組み合わせて、より精密な判断を下したいところです。

まとめ

  • インフルエンサーを検索するのであれば、検索ツールを使うとよい
  • 検索ツールなら、分析やリスト化を簡単に実施できる
  • SNSや検索エンジンからでも、適格なインフルエンサーを探すことは可能
  • 手間はかかるが、パーソナリティやエンゲージメントの属性などが掴めるメリットも
  • できれば両者を併用し、より効率的かつ精密に検索、選定したい

インフルエンサーの検索については、上述した方法がメインです。
検索ツールも自力でのリサーチも、一長一短があります。
それを理解したうえで、検索・選定にあたりましょう。